マジカルストーンの問題点


magical stone(以下マジスト)の問題点について
先日、ぷよぷよクローンゲームとして開発・配布されたこのゲームは様々な問題点があり、物議を醸している。

ですが、問題点が多すぎるうえに、様々な人達が話題にするためかなり状況が乱雑している。

現在鎮火(?)傾向だが、近々大きな発表があるらしく、その時に少しでも状況が整理され、ずれた論点で論争が繰り広げられないよう、これらの文章を投下する。

なるべく自分の意見が無いよう事実のみを述べていく予定である。

ツイ消しなどで一次ソースが残ってない場合や、情報の乱雑を避けるため二次ソース多め、法律に関しては完全に無知なので他人の受け売りが数多くある。

 

 

論点の前にマジストが何故出来たのかだけ触っておく。
マジスト発売前、ぷよぷよの対戦環境は、AC(ゲーセンのぷよぷよ)、20th、ぷよぷよテトリス、PCでのクローンゲームが主になっている。

一部のぷよらー(どの程度の割合かは不明)が、SEGAの発売する20th及びぷよぷよテトリスの対戦環境で満足できなくなり、それなら自分たちで出来る理想のぷよぷよを作ろうとなったのがマジストである。

※これらの捻じれはまた後程、問題点の欄で扱う。

 

今回で主に触れられている
RMT問題
・クローン問題
とこれらに比べ触れられる回数は少ない
・開発とプロの同一団体の所属
・セキュリティ問題
・ぷよ界隈の新作問題
に分けて説明していく。

 

RMT問題】
まずこの議論をするにあたっての人間と会社の関係を整理しておく。

株式会社レソリューション:RMT運営会社(以下RMT社)

株式会社GameFactory:マジスト運営会社(以下マジスト社)

FanGames株式会社:ぷよ通プロチーム発足社(以下プロ社)

れそ:RMT社の責任者・マジスト者の代表・プロ社の代表責任者

ALF/くまちょむ/kamestory/momoken/selva/ようかん:プロ社が発足したチームメンバー

RMT社がRMTをしていた証拠:http://archive.is/giYZ2
れそ氏自身も公言:http://togetter.com/li/956668

URL先に書いてあることは、RMT社が他ゲーム(DQ10・モバゲー等)のRMTを行っており、マジストの制作費用に当てられていたということである。

RMTは法律に直接的にひっかるものではないが、信用毀損罪・業務妨害罪に当たる法律違反になる可能性がある。

そもそもDQ10やモバゲー等ではRMTの全面禁止を行っており、他ゲーム内の違法行為であるRMTで得た資金で、他のゲームの活性化をすることは倫理的にも問題がある。

プロチームの中で、RMTを行っていることを知っていて協力した人はALF/momoken/selva/ようかんであり、知らなくて協力した人はkamestory/くまちょむである。

それぞれの表明まとめ:http://jp.automaton.am/articles/newsjp/magical-stone-dissapeared-from-steam-greenlight/

 

【クローン問題】

マジスト制作側の制作表明:http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1603/30/news154.html
ねとらぼでのSEGAへの問い合わせ:http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1603/30/news151.html

マジスト制作側は、制作が法に触れない範囲であればご自由にやってくださいという確認をもらい、SEGA側は公式に許諾をしてはいないという回答している。

SEGA側のいう公式に許諾というのがライセンス発行のことを指しているならば、マジスト側も公式にライセンスをもらっていないと回答しているため、両陣営の発言に矛盾はない。

リリース前に4回もSEGAに確認をとっていたり、顧問弁護士をつけたりと、ここが法にふれるかどうかの問題はかなり慎重に動いていたと考えられる。

はたしてSEGAと決別していたのか、それとも本当にぷよぷよの取るリスクをマジストが変わりに取る形で話が進んでいたかは情報が少なすぎる(かつマジスト側の行動から信憑性がない)ため判断できない。

 マジストが法に触れるかどうか(おそらくマジスト側が準備していたものではある):http://ipfbiz.com/archives/magicalstone.html

 

【開発とプロが同一団体に所属している問題】
正確に言うと所属団体はマジスト社とプロ社で別々になっているが、この会社の責任者がれそ氏で同一なので、お金が素通しになってしまう。

つまりマジストは収入の20%を賞金として還元するといっていたが、プロチームが上位独占することで、回収できてしまう。

ぷよぷよゲームの上位陣は10年単位でぷよぷよというゲームに没頭しており、この上位陣をプロ以外が崩すのは相当困難(非プロ上位陣もある程度はいるが)なので、金儲けのためにこのビジネスをやっていると言われても否定できない。

 

【セキュリティ問題】

単純に予算の都合からかセキュリティ問題が穴だらけである。

私自身しらないので、詳しい仕組みはよくわからないが、パスワードが筒抜け状態であるらしい。

ビジネスを立ち上げるにあたって必要最低限の知識はつけてこなくてはいけない。

 

【ぷよ界の捻じれについて】
ぷよぷよで公式の対戦環境が整っているのは、AC(ゲーセン)・20th(3DS)・ぷよぷよテトリス(3DS/wii/PSvita/PS3)・ぷよぷよテトリス(PS4)である。

オフライン対戦で行われている物はほとんどACのみであり、他の3種はオンラインが中心になる。

なぜこのようないびつなゲーム環境になってしまったかというと、ぷよぷよは典型的なゲームの世代交代に失敗したゲームである。

ぷよぷよ通は公式大会がコンバイル後期まで継続しており、SEGA時代になってからかフィーバーが公式大会の中心となった。

この時期はSEGAぷよぷよに力を入れており、公式大会の開催、ネット対戦環境の乱立をしていた。

だがぷよの挙動(細かい仕様の差からラグレベルのものまで含む)や同程度の実力の人と当らない雑なレートシステムから上級プレイヤーはAC・win版ぷよぷよ2chぷよ(非合法無料クローンゲーム)にいた。

ぷよぷよwin版・ぷよぷよ7のレート計算のデータが見つけられずここには記載できなかったが、個人のHPや掲示板を見てると悲痛な叫びが存在する。

だが、この時上級プレイヤーがフィーバーをやらなかったのかといえばそんなことはなく、当時4強で現在プロのかめとくまちょむはフィーバーでの実績も存在する(ALFは残念ながら見当たらなかった)。

またこの後発売される20th・ぷよテトでも同レベルの相手と当らないレートシステムやそもそもぷよ同士で対戦させてもらえないことから、AC・win版ぷよぷよ→移住先無・2chぷよ→vs2(同じく非合法クローンゲーム)と対戦環境が変化した。

win版ぷよぷよの後継者にあたりつつも、かなり出来のいい対戦環境だったため一部のぷよ勢が飛びついたと考えられる。


ぷよが最新ゲーム種に移行出来なかったのは、SEGAの経営努力なのか、上級プレイヤーの怠慢なのか、そもそもぷよぷよというゲームに魅力がなかったのかは結論付けられない。


参考文献
ぷよ界年表:http://www.ne.jp/asahi/kaigo/aiai/p00_032a.htm


最後に、マジストには様々な問題点があることは間違いないが、クローン問題の話をしている最中にRMTの問題を持って来たり、そもそもぷよ勢の上級者が最新ゲームで等という話を持ってきて議論をめちゃくちゃにするのをやめてもらいたい。